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「あぁ、もう……戦戦戦戦戦……ってぇぇぇぇぇ!!!!!!」


「落ち着け……英蓮……(呆」









女、年頃。







「ええい、落ち着いていられるか!!離せ張遼!!」


戦乱の世。
魏の武将である英蓮と張遼は、翌週に始まる戦の準備に追われていた。
とはいうものの、兵糧等の準備は当然武将より格下の兵へ回る。
すなわち、英蓮や張遼のような武将たちの準備というのは、必然的に兵の訓練や陣形の確認等の戦闘関連のものになる。


「戦は乱世ゆえ致し方無いこと。この時代を生き抜いてゆくためには戦の準備も必要であろう?」
「ぐ……、そうだけどさっ……」


この2人も例外ではなく、配下の大勢の兵を鍛えていた。
どうやら、この繰り返しが余程堪えてしまったらしい。
遅めの夕食も片付けて後は寝るだけ、という頃合になったとき、英蓮は恋人でもある武将、張遼の部屋に遊びに……もとい愚痴を零しにきていた。


「いいよ……、あたしの兵全部張遼に預けるっ!!」
「おいおい(汗」


張遼の寝台にごろんと転がって枕を占領し足をじたばたさせる英蓮を、張遼は杯に酒を注ぎながら呆れた顔で見つめていた。
そしてなおも頬を膨らませている英蓮に片方の杯を渡し、自分も寝台に腰掛けた。
英蓮は起き上がり、杯を受け取ると口にした。


「……っぷは!!ったく、戦が始まるまでに体がへばっちゃうっての!!」
「それほどの飲みっぷりであれば大丈夫であろうな。」
「どこがよっ!!」


杯の酒を一気に飲み干した英蓮に張遼が酒を注ぎ直す。
英蓮は再度酒が注がれた杯を寝台の近くにある卓の上に置くと、盛大なため息をついた。


「あ~ぁ……、戦の無い世界にいきたい……」
「それを作るのが我々の仕事ではないか?」
「……うん…………そうだね……」


ごろん、と再び横になる英蓮。今度は自分の頭を枕ではなく張遼の膝の上に乗せる。
張遼は浮かない顔をする英蓮の髪を梳いた。指からさらさらと流れ出す感触を確かめる。


「どうした?表情が曇っているではないか。」
「……だってあたし、可憐な乙女よ?!!見て!!これ!!!」


ガバッと飛び起きてそう言うと、英蓮は自分の着ている左の袖を肩まで捲り上げた。
肩から二の腕にかけて、赤黒く痛々しい大きな切り傷が生々しく残っている。


「!?、英蓮、これは…………」
「…………げっ、み、見せてなかったっけ……?汗」


驚き喰いついてくる張遼に英蓮は少し後ずさった。


「どうしたのだ。」
「深いわけが-「どうしたのだ!?」


声を荒げ迫ってくる張遼に、英蓮はただただ答えるしかなく。


「こ、この前の戦で、ちょっと…………」
「なぜ黙っていた?」
「…………心配かけたくなかったんだもん……」


そう言って俯く英蓮の左腕を強引に引き寄せると、張遼は傷口をなぞるように舐めあげた。


「やっ……////、ちょっ、張遼!!???////」
「黙っていろ。」
「んっ…………////あ、あの…………、くすぐったいんですが…………////っ、ええぃ!!離れろ!!////」


英蓮が顔を真っ赤にして張遼を押し返すと、張遼は名残惜しそうな顔をして英蓮の腕を離した。


「しかし、消毒が……」
「もうしたんだってばぁっ////大丈夫だから!!////」


そう言うと、英蓮は卓の上の杯の酒を一気に飲み干し、更に自分の杯に注いだ。


英蓮。今度からは隠すな。」
「うぅ………………わかりました…………。はぁ……、こんな傷ができるのも全部戦のせいだぁっ!!
 あたしだって立派に年頃なのにさ、こんな傷できちゃってさ!!」


頬を膨らませてひっくり返る英蓮。すると、張遼の目が光った。
英蓮は何か嫌な予感がして起き上がろうとしたが、覆いかぶさってくる張遼によって、それは阻止された。


「年頃、であるな……」
「張遼っ?!!////」


英蓮の視界が張遼によって遮られる。
その唇が英蓮のと重なろうとした時……














「張遼殿っ!!殿が頼みたいことがあると申し………………って、おわぁぁぁぁ!!!??し、失礼するっ!!!////」








勢いよく徐晃が張遼の部屋の扉を開けた。しかし目の前には、寝台の上で押し倒す張遼と押し倒される英蓮の姿。
顔を真っ赤にしながら、慌てて部屋を出て行ってしまった。



「「……………………」」


徐晃が閉めずに行ってしまった扉の方向を見たまま固まる2人。
外はもう暗く、数多の星が輝いている。




「ちょ、張遼……、あの……、行った方が…………////」
「…………致し方ない…………」


英蓮の上から退くと、張遼はため息をついて立ち上がった。
そして未だに顔を赤くしたまま大人しくしている英蓮を見て、張遼は真顔で言った。





「年頃とて心配は無用。いくら玉の肌に傷がついたとて英蓮は私が娶るからな。」





服を調えながら、ふっと優しい笑みを残して自室から出て行く張遼。
その後には真っ赤な顔をして愛しい恋人を待つ英蓮の姿があった。





英蓮、年頃。
「恋仲」から「夫婦」へ変わるのも、そう遅くは無いだろう。





Fin...



相互リンク記念に、瑞樹飛鳥さんへ送らせていただきました張遼夢ですw
張遼初書きです……ドキドキ。
ヒロインの言う「年頃」と張遼の言う「年頃」には若干のズレがあります……ふふ……(怪しい
張遼曰くもうそろそろしてもいい年頃だと言う事でしょうね(爆
口調がわからずに四苦八苦……おまけに文才が無い……
まとまりのない作品になってしまいました……姐さん、ごめんなさい……(土下座
こんな作品ですが精一杯書き上げましたので、どうぞ貰って下さい……(泣
そして、ダメダメな紫河ですが、今後もよろしくお願いします……(切願



↓ここからは管理人のコメント↓
慧ちゃん、どうもありがとうw
ヒロインの可愛さと文遠様の包容力&強さにもう悶えまくりです!
しかも、私のツボを見事に突くシチュ!
これなら…毎晩いい夢が見られるわ♪

こんな文遠様…是非とも私のダンナに(こら

慧ちゃん、これからも宜しくね~w



最後に、ここまでお付き合いくださって有難う御座います!
可愛い慧ちゃんのHPへはリンク部屋から行けますので…。
是非ご訪問くださいね☆


飛鳥 拝礼




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