女優達の幕舎 〜部外者(?)乱入編 1〜

 注意:このお話は…今まで及び今後企画夢で登場するヒロイン達の―
     それぞれ一つの設定に限定してお送りいたします。
     あくまで私・瑞樹飛鳥のイメージですので…
     まぁ、流す程度にご覧ください。
     (ネタバレもあるやも知れませぬが。。。)










 ここは、女達が集う大きな座敷。
 一見閉鎖された空間なのだが…幾つかある扉はそれぞれ別の世界へと繋がっている。
 ある意味 『分岐点』 なのかも知れない―。

 座敷の中心には、この部屋に集う女優達が皆集まっても平気なくらいの大きな卓が設えてある。
 そして、卓の片隅に突っ伏し、何かを待っているような風体で物思いに耽る女が一人。
 その顔は何処か疲れているように見える。
 「…一ヶ月、か」
 小さく呟くその声は、しかしその疲れた風貌に似つかわしくなく、少々楽しげだった―。













 と、言うわけで…何だかんだ言ってもヒロイン達はこの企画にとっての大事な女優。
 丁重に扱わねば…。
 私は自分の気持ちを落ち着かせるべく卓に両肘を付き、エ●ァのオヤヂみたいな格好をする。
 とは言うものの、筆者のキャラ的に 『丁寧』 なんぞ似合わない。
 ここは本編でもないので地でいこうと心に決めた。





 程なく、一人っきりだった部屋に一人の侵入者(←それはお前だ)が現れる。
 しかし、卓の前にどっかと座る私の姿を見るや否や驚きに顔色を変え…こうのたもうた。

 「うわ、なんでアンタがこんなとこに居るんだっ!?」

 ―あの、私が呼んだんだけど。

 「あれ?そうだったっけ? まぁ、いっか。 とにかくここが男子禁制じゃなくて良かったね、飛鳥」

 ―夕鷺クン、ここでベタなジョークを吐かんでくれ。

 …何気に失礼なオナゴである。
 気を取り直して。
 えー、先程彼女を 『侵入者』 と称したのだが…実は現れたのが天井からだったという、実に彼女らしい登場シーン。
 普通に扉から入って来れんのかい、とツッコミを入れたいところなんだが…そこは彼女が忍び設定だという事で喉の奥に押し込んだ。
 その夕鷺。 登場したはいいものの…所在なさげにきょろきょろと辺りを見回す。

 「ねぇ、飛鳥…アタシ、もしかして一番乗り?」

 ―その通り…てか、気付くの遅っ!

 いくら忍びでも…気を抜く時があるのだろう(苦笑)。
 夕鷺は私のツッコミに怯む事なく私の横に腰をかけ、私の飲んでいたお茶に手を出す。
 …遠慮ってモンを知らんのか、コイツは。





 待つこと数分。
 三国側の扉から異国の雰囲気を漂わせた…実に対照的な美女二人が漸く顔を出した。
 一人はグリーンを基調とした服を、そしてもう一人はオレンジ色を基調とした服を身に纏っている。
 …そう、未だ企画夢では登場していない三国ヒロインB&Cだ(←何気にイヤな表現だな)。
 しかし、その対照的な雰囲気とは裏腹に肩を並べて仲良く部屋の中に入ってくる。
 そして、私と夕鷺を見るや否や………

 「あーっ! 夕鷺に一番乗り、取られた…」
 「見事にやられたわねぇ…これも紅紗、貴女の化粧に時間がかかったからよ」
 「…人のせいにするな、翠耀。 君だって身支度に手間取ってたじゃないか」

 ―狙ってたんかい。

 驚きを隠しきれない筆者を尻目にギャーギャーと口論する二人だが…その様子はとても可愛らしいもので、流石は名コンビといったところだ。

 ―まぁまぁお二人さん、立ち話(?)も何だし…こっちに来て座ってくださいな。

 「あぁ…ごめんなさい、飛鳥。 遅くなったけれど…御機嫌よう」
 「こんちは、飛鳥!」

 ―どもども。 君らと絡むのはこれで初めてだね…よろs―



 ぎぎぃ………



 刹那、私が挨拶を返すのを遮るかのように三国コンビが入ってきたのとは違う扉が物々しく開く。
 そして、開いた隙間からおずおずと顔を覗かせる女性、一人。

 「…ここで、間違いない」

 ―それは何を見て判断したんだ?緋祢クン。

 「…いいえ、なんでもないの。 …ごめんなさい」

 ―いや、素直に謝られてもこっちが困るんだが―



 ぎぃぃ………ぱたん。



 ―って、帰るなぁぁぁぁぁっ!?

 刹那、扉の向こうに姿を消す緋祢。
 うわ、やっちゃった? 筆者、何かやらかしちゃった?
 彼女の警戒心の強さは、些か作りすぎたような気もするが…まぁ、後で強制的に出演させるのでとりあえず話を進めよう(ぇ





 私と緋祢とのギャグのようなやり取りに構いもせず、他の三人は会話を弾ませている。
 その内容は…なんと己のコスチュームの露出について(笑)。

 「…確かに、この露出だと斬られたら一発、だね」
 「夕鷺はいいわよねぇ…いざとなったら忍術で幾らでも逃げられるし」
 「いや、幾ら忍術っても…そこまで万能じゃないよ、翠耀」

 といった感じ(←どんな感じだ)。
 まぁ、とりあえず気まずい雰囲気を引き摺っているのは私だけなので…
 次の娘が来るのを待つ事にする。





 そして更に数分。
 三国側の扉を開ける音と共に少々懐かしい(ちょwww)娘が姿を見せた。

 「お久し振り、飛鳥。 …最近出番がないから暇だったわ」

 ―ごめん、英蓮。 軍医の英蓮とはよく絡んでるんだけどね。

 「あ…それって酷くない? まぁ、確かに…軍医さんは結構個性的だから飛鳥にとって書きやすいかも知れないけれど」

 ―いや、君も充分に個性的だと思うよ、私は。

 何せ、私が作ったキャラですから(笑)。
 というわけで最後に登場したのはウチのサイトでメインヒロインの座を軍医と争っている、武人バージョンの英蓮。
 部屋に入ると、卓の方へとさっさか歩いて来て、卓の空いているところに身を滑らせる。
 流石は手が早…もとい、行動が早い。
 せっせと皆のお茶を淹れている翠耀に自分のも頼みながら他の娘達と挨拶を交わしている。





 まぁ、これで今回呼び出したメンバーは揃った。
 そろそろ本題の座談会?に入ろうか、と思った刹那…私は重要な事に気付く。



 ―あ、緋祢を呼び戻さないと(笑)。













 そう、今回筆者が呼び出したのは…筆者が今迄企画(お礼SSも込み)で書いた事のないヒロイン達。
 三国ヒロインである翠耀、紅紗。
 現代ヒロインである緋祢。
 筆者の管理しているヘタレサイトのほぼ?固定ヒロインである英蓮。
 そして、個人的なメール等で何気に人気の高い戦国ヒロインの夕鷺。
 全員を呼んでしまったらそれこそ埒が明かなくなると踏んだ筆者は、やむを得ずヒロインを選んだ。
 なので、ここに呼ばなかったヒロインが嫌いというわけではない。
 誤解をかけられないように、予め言っておく。













 何気に地獄耳だったヒロイン一同から
 「忘れるなっっっ!」
 というツッコミが一斉に入ったのは置いといて(笑)。
 再びの私の呼びかけになんとか?応じ、再び顔を出す緋祢。

 「…ごめんなさい、ついでにお手洗いへ行ってたの」

 ―君にとっての生理現象はついでなんかい。

 「だって…これからの話、間違いなく長くなるから」

 …確かに、そうだね…緋祢 orz
 己の話の長さに呆れつつ、私は気を取り直してここに開始の宣言をした―。







 無駄に続く(汗



 アトガキ

 早いもので…紫緋さんとのこの企画を公開してから1ヶ月過ぎました。
 まさに不安だらけのゴリ押し企画、だったのですが…

 絶える事ない拍手。
 心溢れるメッセージ。
 そして、先日はとうとうファンまで現れました!(←怪獣みたいな言い方すな)

 一番大事な節目を迎えて、紫緋さん同様私も何かお礼を…
 と考えた挙句、出てきたのがコレです(汗
 完全ギャグ仕様です。
 紫緋さんの超美麗てんこ盛りイラストに比べれば些か粗品のようなものですが…
 感謝の気持ちは忘れずに書きました。
 (夢は本編で楽しんでいただく、というのが私のポリシーなもんで)

 無駄に続く、との言葉通り…このお話には続きがあります。
 時間的にもスペース的にも長くなりそうだったので、途中で斬りました、バサッと。
 予定では2〜3部構成となります。
 このサワリで…少しでも楽しんでくださると幸いです。

 次回に乞うご期待!ということで…このお話担当の飛鳥でした。
 (2008.05.10)



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