女優達の幕舎〜戦国3人娘揃い踏み編〜

 注意:このお話は…今まで及び今後企画夢で登場するヒロイン達の―
     それぞれ一つの設定に限定してお送りいたします。
     あくまで私・御巫飛鳥のイメージですので…
     参考までにご覧ください。
     (ネタバレもあるやも知れませぬ。。。)










 ――ここは、女優達の幕舎。
 言うなれば、この企画に登場する娘達の控え室兼憩いの場である。
 今日は女優達の出番もなく、完全な休業日?である筈なのだが――

 ここには今、使い慣れているボールペンを片手にした筆者が居る。
 何を考えているのだろう――ネタ帳を卓に広げたままぼーっと天井を見上げていた。



 果たして、今回の生贄は一体誰なのか――!?













 とゆーわけで、今回も筆者の一人芝居から始まったこの幕舎シリーズ。
 毎度おんなじよーな感じなんで、飽きた方もいらっしゃるでしょう。
 しかし――今回は初登場の娘も居るんで、暫しお付き合いくだされ。





 今回呼び出した娘は3人。
 まずは最近、我々の仲間?に加わった巫女の白夜。
 そして、彼女の登場に伴って同じく戦国娘である遥姫と夕鷺にも声をかけた。
 筆者自身、そろそろ本格的に戦国の世界に首を突っ込もうと思っていたところだから丁度いい。
 娘達も快くOKしてくれたんで、来るのを待っているんだが――



 がちゃり。



 近付く足音もなく、大きい扉がゆっくりと開いた。
 ふむぃ、この感じは間違いなく――



 ――ぃよっ、お遥。 おめでとう、今回は君が一番乗りだ(笑

 「御機嫌よう、飛鳥様。 あら…此度は夕鷺様が一番ではないのですね」

 ――うむ、珍しい事もあるもんだ…いや奴の事だ、案外天井から見ているのかも知れんぞ。

 「クスッ…あの方ならやりそうですね」



 天井を二人で見上げて笑い合う。
 冒頭で私が天井を見上げていたのも実は半分ココに理由があるのだ(笑
 忍び設定だから仕方ないのかも知れないが…夕鷺の登場は何時も天井から。
 したがって、彼女の話が出るとどうしても頭上に目が行くわけだ。



 …おっと、話を戻そう(汗



 ――お遥、白夜はどうした? てっきり一緒に来るもんだと思ってたんだが…。

 「えぇ、そこまで一緒でした。 でも、あの、ちょっと………用を足したい、と…」

 ――あぁ、厠か。

 「ちょ、飛鳥様! 婦女子ともあろうお方がはっきり言うなんてはしたないっ!」

 ――すまんお遥…そこまで怒るとは思わなんだ(汗



 …いかんいかん、現代の女と違って戦国時代のオナゴは慎みがあるんだった。
 口は災いの元…あぁくわばらくわばら(←手遅れ

 んでは、大人しく白夜のお出ましを待つことにしますか。







 少しの時間を経て――扉が再び開かれる。
 そこに登場するは、鮮やかな赤色の袴を着た神々しい程の美女。

 うーむ、やはり巫女は萌える(をい



 「待たせてすまぬ、飛鳥」

 ――いや、こっちこそ急に呼び出したりしてすまんかったな。

 「大事ない。 わらわも飛鳥達と話をしたいと思っておったのじゃ」

 ――そう言ってくれると嬉しいよ、白夜。



 私に向かってにっこりと微笑む白夜。
 いやいや…タイプは違えど、やはりオナゴの笑顔はえぇのぉ。
 特に巫女だし(←何処のヲタクだアンタわ

 この白夜というオナゴ――
 御前が 「新しい女優を」 ちゅぅ事で引っ張って来てくれたのはいいんだが…
 筆者がヘタレなために、これまで一度も話で登場していない。
 一応、彼女とは打ち合わせをして構想は出来上がってはいるんだけどな。



 ――とりあえず、お話でのデビュー前にここで初お目見えだな。

 「そうじゃな。 今迄散々待たされたからの…この際、どんな形でも構わぬわ」

 ――うっ…何気に皮肉ったな、白夜。

 「いや、皮肉ではない。 これはわらわの本音じゃ」

 ――わはは…返す言葉もありまへん orz



 うっは、何気にこの娘も黒くねぇか?
 てか………やっぱりここでは私がいぢられ役なのか(苦笑←最早手遅れ





 そんなわけで、本日の目玉?も来た。
 あとは夕鷺の登場を待つだけなのだが――

 …と、やっぱり天井を見上げる3人(笑

 すると――

 「あっは、今日はアタシが最後になっちまったね――遅れてごめんよ、みんな」

 天井の一角が開いた刹那、そこに脚を引っ掛けてぶら下がる娘・夕鷺。
 相変わらず大盤振る舞いと言わんがばかりに見せる太ももが眩しいぞをいぃっ!(←おやぢ末期



 ――やっと来なすったな、夕鷺。

 「ちょいとヤボ用でね。 待たせちまったかい?」

 ――いや、待ちはしたが…この娘達が居たからな。 退屈はしなかったよ。

 「そうかい? そいつはよかった」

 ――てか夕鷺、いい加減こっちに降りて来てくれないか? 首が疲れるんだが。

 「悪いね、飛鳥。 アタシも一日の半分はぶら下がってないと気が済まないんだよ」



 ………は?



 「冗談だよ。 そんな大袈裟に固まりなさんなって」

 ――いや、何時もの君を考えたら冗談では済まされないぞ(滝汗



 危ねぇ危ねぇ、一瞬本気にするところだった(笑
 こやつには何時も驚かされてばかりだ。

 程なく、夕鷺が降りてきて卓につく。
 ふぅ………これで漸く役者が揃ったわけだ。
 毎回思うんだが…始まるまでが長いな、このシリーズ(←お前のせいだ!







 ――改めて、よろしく頼むよお三方。

 「何さ、改まって…呼び出したのは飛鳥、アンタじゃないのさ」

 ――いやまぁ…そうなんだが。

 「仕方ないねぇ…アンタの事だからどうせ話題も考えてないんだろう?」
 「成り行き任せとは………相変わらず飛鳥様にも困ったものですね」

 ――うっ、痛いとこ突いてくんな…本当の事だけどさ(滝汗

 「流石は長い付き合いじゃな。 わらわにも飛鳥の事、もっと教えてたも」

 ――うわっ! お願いだから白夜、夕鷺に倣うのだけは止めてくれっ!

 「いや、そなたの事だけではないぞ…わらわは皆の事が知りたいのじゃ」
 「そうですね。 私も、もっと白夜様と仲良くなりたいですし」
 「まぁ…何も考えてなくてもみんなの親睦を深めるためにこの場を作ったんだろう?飛鳥」

 ――いい事言ってくれるのはいいが、一言多いぞ夕鷺(笑
   ってか解ってるんだったらさっきのツッコミは余計だと思うが?

 「まぁまぁ、細かい事は気にするな。 小じわが増えるぞ(ボソッ)」



 ――いやぁぁぁ白夜が黒に染まっていくぅぅぅ!?(←悲痛の叫び



 しかし私の叫びとは裏腹に、この場の雰囲気が更に和んでいく。
 腹を抱えそうな勢いで爆笑する3人にはもう緊張の欠片すら見当たらない。
 こやつらには良かったのかも知れんが………

 白夜の小じわ発言でドキッとしたぞ私ゃ(汗





 ――んでは改めて。 率直に訊こう…今後どんな話に出たい?

 「え、私が決めていいのですか? だったら…今度は戦に出たいです私!」
 「はいはい! アタシは緊迫感のある戦闘がしたいっ!」
 「わらわは次に出るから別に良いぞ」

 ――(汗)え、えーと…とりあえず一人づつ聞こうかな。 いっぺんに言われちゃ敵わん。

 「えぇー。 飛鳥ならいっぺんに聞けるんじゃないのかい?」

 ――どこの聖徳太子だ、それわ(笑
   てゆーか、そこまで達者じゃないぞ。 寧ろ一人一人からじっくり聞くタイプだ私は。

 「えっ!? もしかして耳が遠いのですか、飛鳥様?」

 ――ち、違ぁあうっ!(←絶叫。



 ぜぇ、ぜぇ………

 どう考えてもこやつら、あの暴言大魔王に毒されたとしか思えん!
 ヤバイぞ…このままじゃ一向に話が進まない。
 やっぱり御前の力を借りるべきだった…(←手遅れ

 しかぁし! 私も百戦錬磨(何のだ)の筆者だ。
 ここはしっかりと筆者の力を示さねば。



 ――オホン! えと、まず新人?の白夜から話を聞こうか。

 「わらわも良いのか? 飛鳥の次回作に出るからわらわは別に良いぞ」

 ――いや…折角だから更に次の希望なんかあればだな――

 「そんなに気張るな。 ここで飛鳥に倒れられたら本末転倒じゃ」

 ――それは私を気遣って言ってくれてるのかな?白夜(ビクビク

 「それもあるがの………わらわの出番前に倒れて欲しくないだけじゃ」

 ――そっちか orz  でも…その言葉、ありがたく頂戴しとくよ。



 ――んじゃ、次はお遥に訊くか。

 「私は前回、待つ身でしたから…今度は殿方と一緒に戦へ出てみたいです」

 ――ほぅ、(筆者的に→)隠れた設定を持つ君らしい発言だな。 んで?

 「で?って…それだけですが、飛鳥様?」

 ――いいのか? この時とばかりにブチ撒けていいんだぞ。

 「いいえ、飛鳥様………私も白夜様と同様、貴女に負担をかけたくありません」

 ――うぬぅ…では、その方向で話を進めてみよう。
   
(本当は具体的に言ってくれた方が楽なんだが;;)



 ――では、最後は夕鷺だ。 君はどうなんだ?

 「飛鳥が前に書いてくれた話は結局女同士の話だったろ? 今度はちゃんと恋愛したいな」

 ――う、何気に今の発言…可愛いぞ。 迂闊にも萌えた(汗

 「あっははー! たまにはね。 でも、それは本音だよ…戦闘したいってのもあるけど」

 ――なるほど。 じゃ、そういう方向で決定だな…幸い、私のお得意パターンだ。

 「ありがと、飛鳥。 でもさ…くれぐれも無理しないでおくれよ」



 ………ん? 何だ…さっきから揃いも揃って気持ち悪ぃな(をいwww



 「アタシもこの二人と同じ気持ちさ。
  アンタには頑張ってもらいたいけど、倒れて欲しくもない。
  …まぁ、アンタ達が言う『じれんま』ってヤツだね」



 ――ちょ、お前ら………。

 「交流を深めるのは何もこの場でなくても出来るんですよ、飛鳥様」
 「気を張っていると疲れるぞ。 少しくらい休んでも罰は当たらぬ」
 「………と、言うわけさ。 ここに来る前に、三人で話してたんだよ」



 ………ここではそんな事考えずに楽しんでもらおう、ってさ。



 ――うぅ…アンタら、本当は物凄く良いヤツだったんだな(感涙







 いやはや、このシリーズ…何時何が起こるか解ったもんじゃない。
 今回も彼女達に引っ張られるような形で座談会は終了を迎えた。
 しかし――



 ――ちょっと待った! じゃ、あの途中までの筆者いぢりは何だったんだ?

 「…意外と鈍感なんですね、飛鳥様ったら」
 「皆まで言わすか…飛鳥もなかなかにやりおるな」

 「あっははー! 心のどっかで解ってるんじゃないのかい?飛鳥。
  アンタをからかうのもアタシ達にとっては立派な交流なんだよ♪」



 ――やっぱりそこかー!!!(←笑いながら絶叫。













 筆者は今宵もHPビルダーを立ち上げ、ひたすら執筆していた。
 しかし――



 ――少しくらい休んでも罰は当たらぬ――



 突如頭の中を過ぎる白夜の声と娘達の笑顔。
 刹那、筆者の指の動きがぴたりと止まり、次の瞬間パソコンの電源を落としていた。


 
 「たまには何も考えないで寝るか♪」





 その顔には、脳裏に浮かぶ娘達と同じ笑みが零れていた――







 劇終。




 連続での拍手、まことにありがとうございます!
 当方、この連打に応えるべく今後も精進いたしますです!

 さて、今回のヒロインSSはニューヒロイン出現に当たっての言わばお披露目SS。
 皆様、如何でしたか?
 相変わらず筆者のMっぷりやアホっぷりも出ておりますが――
 ヒロイン達の個性が活かされているお話になっていると思いたい(←何故願望!?

 因みに…このお話は同じく拍手お礼イラストにある3人娘ですね。
 御前のイラストに触発された形となりましたが………
 今後も機会があれば何れかのイラストをモチーフにしたお話も書きたいと思います。

  今後とも I×C+H.P を宜しくお願い致します!
 (こちらの担当は飛鳥でした。) ’09.03.13



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