『感謝』 陸遜バージョン
ようこそお越しくださいました。
陸伯言です。
…すみません。私の名前など既にご承知ですよね。
…はい?
今何をしていたか、ですか?
はは…貴女も人が悪いですね。
私がここに居る、ということは…執務に決まっているじゃないですか。
毎日、呂蒙殿からたくさんの書簡を預かっていますからね。
それら全てに目を通すだけでもかなりの時間がかかってしまいます。
ふぅ…。
しかし。
貴女が来てくれてよかった。
ご一緒にお茶でもどうですか?
丁度今、休憩をしようと思っていたんですよ。
…理由はそれだけではないんですけどね。
その『理由』を教えて、ですって?
…私に言わせるのですか?
はは…やはり…貴女は人が悪い。
私以上の腹黒さを持っていると見ましたよ。
あのですね…。
実は先程『執務』と言ったのは半分嘘なんです…すみません。
書簡に目を通していたのは確かです。
しかし。
貴女の事が気になって…内容が全然頭に入らなかったのです。
だから…。
貴女が来てくれてよかった。
今、貴女に会えてよかった…。
心からありがとうございます、と言わせてください。
私の愛しい貴女…。
劇終。
☆ ☆ ☆
第1弾に引き続き甘々バージョンのりっくんを。
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