『真・三国医院』  〜 もしもアノ人が白衣の天使だったら!? 〜

注 : パラレル設定です。苦手な方はお読みにならない方が宜しいかと…。
こちらは台本形式のお話となっております。

因みに…貴女(読み手@女性限定)は患者様、という設定です。



☆ ☆ ☆


   ここはあの、無双キャラで一躍(今更ながら)有名になった諸葛亮が勤務するという医院。
   あの名軍師が働いている病院ならば間違いないだろう、と判断した貴女は…
   急に襲った風邪の菌をなんとかしてもらおうと思い、医院の扉を開けたのだった。

   すると。
   窓口に居るのは諸葛亮の妻である月英。
   ナース服を着た彼女(少々萌え)の毅然とした姿に少々怯みながらも中へと足を踏み入れた。


月英   「おはようございます。 此度はどうされましたか?」
貴女   「(いきなり核心を突かれ、思い切り戸惑う) えっ…あの…風邪を、引きまして…」
月英   「(憮然とした表情で) 『風邪』 と? …病名を決めるのは医師である孔明様です。
      (有無を言わさず) さぁ、この 問診票に記入をしてください」
貴女   「(やっぱり月英さんだ…と思いながら問診票を受け取る) はい…」


   黙々と問診票を書き続ける貴女と、それをガン見するナース月英。
   その場には気まずい (貴女だけが思っているのかも知れないが) 沈黙が流れた…。


貴女   「(問診票を手に取り) あの…書き終わりましたけど」
月英   「(表情を変えずに) お疲れ様でした。 それでは暫しお待ちを」


   今度は貴女の書いた問診票をガン見するナース月英。
   何か悪い事書いたかしら…と急に不安がる貴女。
   何ら悪い事など書いていない…いや、書きようがないのだが。


月英   「(顔を上げ、何とも言えない知的な笑みを向けながら) …結構です。
      ここに書いた事柄以外には何もありませんね? (念を押すような言い方)」
貴女   「はっ…はいっ! (勢いに圧され、元気よく返事をする)」
月英   「…この程度の症状ならば、市販の薬だけでもよさそうなものを…(ぼそ)。
      解りました。 それでは孔明様に話をして参ります。 …暫しお待ちを」


   奥へと消えるナース月英。
   こんなんされたら、普通は文句を言うか、帰るよな…とその背中を見つめながら思う貴女。
   しかし、こういう経験は滅多にないので…。
   この 『三国医院』 とことん堪能しようと咳き込みながら決心する。


   待合の椅子に腰を掛け、ナース月英の参上を心待ちにしている貴女。
   そこへ違うナースが登場する。
   無双の世界では月英と共に蜀という国を守る星彩。
   白衣がとてもよく似合い…何とも可愛らしい。
   だが…。


星彩   「貴女が…ただの風邪、という患者ね。 こっちへ来て」


   あの奥方とどんな会話をしていたんじゃい!…と貴女。
   ただの風邪、って…。
   しかも初対面の患者に対してタメ口ってどうよ…。
   と怒りそうになるが、ここで考え直す。

貴女の心の言葉   「そういや…無双ではこんなキャラだったな、彼女ら」


   診察室へ向かっているのだろうか。
   リノリウムの床にパタパタと二つの足音が重なる。
   ふと視線を走らせた廊下の両脇には…三国の世界を彷彿させるような絵画が並ぶ。


   貴女が物珍しそうに絵画を見ながら進んでいると、何時しかナース星彩がずっと先で立ち止まっていた。

星彩   「どうしたの?」
貴女   「…ごめんなさい。 (絵画を指差しながら) でも、綺麗な絵ね」

   すると、ナース星彩が微笑った。
   貴女がびっくりするくらい、優しい微笑み。

星彩   「綺麗でしょう? …殿が、書いたのよ」
貴女   「へ!? (驚愕する) 殿って…劉備さんの事?」
星彩   「そうよ。 あの方らしい、と思わない?  今、あの方は画家をなさっているのよ。
      無償でここに絵を持って来てくれるの」
貴女   「へぇぇ………」

   感心する貴女。
   その対象は、はたして劉備さんになのか、ナース星彩が向ける最高の笑顔に対するものなのか。
   ようやく貴女は女らしい素敵な笑顔に出くわした。
   (因みに、劉備さんの画家話はまたの機会に…w)


   再び床を蹴る足音が続く………そして。
   貴女が 「何処まで長いんじゃい! この廊下!」 といい加減ツッコミを入れたくなった頃。
   ようやく物々しい扉が見えた。
   その前には待合と同じような椅子が並ぶ。
   しかし、その扉には 『診察室』 の札がない。
   言いようのない不安が貴女を包む…。


星彩   「(椅子を指し示しながら) そこに座っていて。 もうすぐ呼ばれるから」
貴女   「(たまりかねて) ねぇ…看護婦さん」
星彩   「看護婦ではないわ…看護師よ」
貴女   「いや、それはいいんだけど(何気にツッコむ)。
      この扉の向こうに先生がいるの?」
星彩   「(含み笑いを浮かべながら) …呼ばれれば解るわ」


   「ここで待っていて」と言葉を残し立ち去るナース星彩。
   これから、彼女の身に何が起ころうとしているのか………!?



   無駄に続く(汗)。





アトガキ

拍手お礼SSです。 …てか、微妙な拍手お礼だな orz
管理人の趣味により、コスプレに走りました(どんだけ!?

私的には 『こんな看護師居たら怖いな』 って感じで書きました。
まぁ、月英さんのような看護師さんはたまに居ますが(苦笑)。
やはり患者さん視点は面白い(何

殿が画家って…と思ったけど。
彼は現実世界に居たら間違いなくボランティア活動に走りそうだ、と思ってこんな設定に。
全くもって余談ですが(汗
(因みに…シリーズ化する気マンマンです、管理人)

ツッコミどころは多いですが…少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
あなたのくれた拍手に…これ以上ない程の感謝の気持ちを込めて。

御巫飛鳥 拝


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