女優達の幕舎〜ヒロイン勢揃い編 1〜

 注意:このお話は…今まで及び今後企画夢で登場するヒロイン達の―
     それぞれ一つの設定に限定してお送りいたします。
     あくまで私・瑞樹飛鳥のイメージですので…
     参考までにご覧ください。
     (ネタバレもあるやも知れませぬ。。。)










 ここは、女達が集う大きな部屋――別名『女優達の幕舎』。
 何時ものように、ここには出番待ちの女優たちが詰め掛けている――

 ――筈なのだが。

 何故か現在、この場には筆者しか居ない。
 呼び出し方が悪かったのだろうか?
 まぁ、面と向かっていきなり
 「半年過ぎたから、ちょいと顔貸してくれや」
 って借金の取立てをするヤ●ザ紛いの口調で言っちまった私も悪いんだけど(汗
 大きなちゃぶ台に頬杖を付き、暇を持て余す。
 これならネタ帳持ってくりゃよかったな、と思っていると――



 対面の大きな扉が、音を立ててゆっくりと開いた――













 ――また一番乗りはアンタか、夕鷺。

 「えっ!? 本当だ………今回は別に意識してなかったんだけど」

 無意識にも命令(じゃないけど)に素早く対処する辺り、流石は忍びってところなのか?
 しかも、今回の登場も天井からだ(笑)。
 やはり、マトモに登場しませんな…彼女は。



 しかし………と私は対面の扉を見る。
 何故か、先程開いた扉からは何者も入って来ない。
 えと………この扉は確か――



 「緋祢っち、早く早くっ!」
 「…待って、蓮。 まだ髪が整わない――」
 「そんなん後でいいからっ! 早くしないと一番乗り逃すってばー!」

 扉近くで叫んでいる娘の飛び跳ねる靴音と、冷静に歩み寄るような足音が重なる。
 実に対照的な二人だ。
 しかし、彼女達は妙に気が合うらしく…私の知らないところで頻繁に親睦を深めている。
 (拍手お礼No.8『若き女優達の日常』をご参照ください←宣伝←連打さすな!)

 ――てか、一番乗り狙ってたんかい。

 一番乗りをする事に何の意味があるのだろう、と筆者自身毎回疑問に思うのだが………。
 彼女らは、見せ場を増やそうと目論んでいるに違いない。
 確かに、最初に出演?すれば長く居る事になるからな。
 流石は女優………黒いくらい抜け目ないぞ、をい。





 緋祢のおめかしが漸く終わったらしく、扉から若き二人が揃って入って来た。
 学校帰りなのか、はたまたちょっと遊んできたのか…二人とも制服姿。
 やはり現役高校生はフレッシュだ。 私には眩し過ぎて目が潰れそうである(こらこら

 しかし、あれだけ必死こいて狙ってた一番乗りを逃したのに落胆していない。
 寧ろ楽しげに一番乗りの夕鷺と挨拶を交わしている。

 ………最近の若いモンは変わり身が早いな、をい(←老け込むな



 ――一足早くお邪魔させてもらってるよ、蓮、緋祢。

 「…お久し振り、飛鳥」
 「やほー飛鳥! この前はお世話様」

 ――そっか蓮、アンタが主人公で書いたのはつい最近の話だったね。

 「うん! 明灯とも一緒でとても楽しかったよ」

 ――そう言ってくれると私もホッとするわい。



 「…で、その明灯は未だ来てないの?」
 「まだだねぇ…アタシが来る前から飛鳥一人で延々と暇を持て余していたからね」

 ――をい夕鷺、私を差し置いて答えるな。
    てか、何時から覗いてたんだ…天井で。

 「さぁ、何時からだろうねぇ…あっははー!」



 私のツッコミに軽ーく返してくる夕鷺。
 ………こりゃ、はじめっから居やがったな(汗)。
 てか、ここに登場する前からいたって事か………とんだすっとぼけだ。







 そうこうしているうちに一人、また一人とメンバーが集まってくる。
 今やこの企画の名コンビとなった三国ヒロインの紅紗&翠耀。
 戦国ヒロインのお遥こと遥姫。
 ウチの本館のメインヒロインである英蓮。
 そして――



 「うわ、殆ど揃ってるじゃない! 飛鳥、遅くなってごめん」

 ――いや、大事ないよ。 今しがた集まったようなもんだからね。

 「と言うか飛鳥…まさかその辺 手 抜 き してる?」

 ――来たばっかでそんなツッコミすんなぁっ(滝汗)!



 登場するなり痛いところを突いてくるのは現代ヒロインの悠樹。
 何時ものように?スーツ姿に大きなカバンを抱えての参上だ。
 それでも本業が好きなのか、楽しげに笑いながらカバンを自分の座った傍らに置く。
 そして、挨拶など…ちょっと落ち着いたところで部屋中を見回した。



 「でもさ、明灯がまだ来てないじゃない。 どうしたの? あの娘」

 ――いや、これには少々ワケがあるんだが…

 「げっ! まさか飛鳥、明ちゃんに愛想尽かされたとか!?」

 ――爽瞬、お願いだからここで笑い事じゃないジョークを吐かんでくれ orz



 いくら付き合いが長くなった?とは言え………その発言はどうよ。
 確かにさぁ? みんなの出番がまだまだ少ないけどさぁ??



 ………この娘達、私に恨みでもあるんじゃなかろうか…?(←被害妄想



 いや、ここは気分を一新して(何故?)………明灯の登場が遅れている理由をみんなに知らさねば。

 ――すまんな、彼女は今回のサプライズゲストと一緒に登場する予定なんだ。 もう少し待っててくれ。



 私のこの発言に、娘達が揃って色めきたつ。
 ニヤリと笑った私を完全に無視してスクラムでも組みそうな勢いは…なんだか怖いぞ(汗
 しかし、彼女達の気持ちもよーく解る。
 だって…今迄ここに登場してきたのは自分達と筆者くらいだからな。





 「えっ!? 誰誰? 誰が来んの!?」
 「落ち着いてください、蓮様。 いらっしゃるのが殿方でしたら、まずは身だしなみを――」
 「早合点するな、遥姫。 飛鳥はまだ男が来るとは言っていない」
 「紅紗の言う通りよ。 ここは飛鳥自身から聞かないといけないわ」
 「…サプライズって言ってたから…飛鳥は来るまで喋らないと思うわ、翠耀」
 「うん、アタシも緋祢と同じ事思ってたよ。 …ここはさ、みんなでちょっと予想してみないかい?」
 「うわ、それって凄く楽しそう! 私も夕鷺の話に乗るわ。 待ってるだけじゃ暇だし」



 ――呼び出した張本人を目の前に『暇』とかほざくな!



 英蓮のあまりの口の悪さに生みの親の一人である筆者自身ががっくりするってどうなんよ orz
 いやしかし…これもある意味ネタかも知れん。
 ヒロインに虐げられる筆者………

 ………

 ………気持ちよくもなんともねぇよっ!(←自虐Mの限界を感じた瞬間







 「やっぱさ…明灯と一緒に登場するって事は………陸遜なんじゃない?」
 「うーん、私はOROCHI再臨から、その辺のキャラクターが来るかと思うんだけど」
 「アタシとしては、今後のために戦国から来て欲しいけどねぇ」
 「…多分それはないと思う、夕鷺」







 …というわけで、女優達の話に耳を傾けながら残る一人とサプライズゲストを(切実に)心待ちにしている筆者。
 しかし、こう見ていると………彼女達も話を離れれば普通のオンナノコなんだな、と思う。
 未だ訪れないゲストの予想を口々に語る様子は…筆者が若かりし頃よく見ていた「噂話をする女の子の集団」そのものだ。

 まぁ、私も暇だし(こらこら)………暫く彼女達の可愛らしい様子でも堪能しておきますか。

 ………若いってえぇのぉ(←だ か ら 老け込むな!










 第2話に続く



 第1話アトガキ

 私にしては超高速で書き上げましたっ!
 こちらは当企画半年過ぎました記念(汗)第1弾でございます!
 ………毎度おなじみ?の『女優達の幕舎』シリーズ。
 外伝?みたいなものを含めると4作目になりますか………些かやりすぎですね(汗

 今回はヒロインが初めて勢揃いいたします(←ハチャメチャ決定!?)。
 ヒロイン達の口調の使い分けとか…筆者の苦労楽しみも感じていただけると幸いかなと(汗)。

 そして………サプライズゲストとは一体誰か!?

 皆さんも女優達と一緒に予想をしつつ、続編をお待ちくださいませwww
 (御礼は最終話に改めてさせていただきます orz)

 それでは、また次回お会いいたしましょう………。
 お話担当の飛鳥でした。
 (2008.11.04)



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